医療法人 永井病院

サイト内検索

文字サイズ
マップ アクセス
ホーム フットケア外来

フットケア外来

フットケア外来について

当院では主に循環器疾患に関連した足病変に対するフットケアを行っております。 動脈、静脈は体中に血液を送るための大切な道です。心臓から最も遠い位置にある足は、長い経路の中で血管障害により血流低下をきたすことがあります。また足の静脈は最も高い静水圧にさらされており、血液が心臓に戻りにくく血液の渋滞(うっ滞)を起こしやすい場所です。 循環器疾患に関連した足病変は足の潰瘍や壊死につながり、時に足の細菌感染を引き起こして足を失うリスクが高いため、このようなリスクのある方に定期的なケアを行う必要があります。

対象疾患

動脈性潰瘍(虚血性潰瘍)

酸素と栄養分を含んだ動脈血が足まで十分流れずに一度できた傷が修復しない状態です。足は日常的な歩行などで傷を作ることが多いです。健常者では気づかないうちに修復してしまうほどの小さな傷でも、動脈障害により修復が進みません。血液に含まれる白血球や抗体といった免疫物質も届きにくいため、容易に感染をきたします。小さな傷から足全体の感染を引き起こし、大切断に至るケースも多くあります。通常は心臓から最も遠い足の指先やストレスの多い踵などに多く発生します。

治療 

最も治療困難な疾患ですが、当院の専門領域である血管治療(血管内治療・バイパス手術など)によって足の血流を改善させ、足を救うこともできるようになってきています。 血管治療には限界があるため、傷が治るまでには長期間を要します。また、血管病の進行により再発を起こすリスクが高いため、長期的なケア(創メンテナンス、再治療など)が必要となります。

静脈性潰瘍(うっ滞性潰瘍)

静脈血がスムーズに心臓まで戻れずに血液の渋滞(静脈うっ滞)を引き起こすことで一度できた傷が修復しない状態です。そもそも足の静脈血は心臓まで1メートルほどの高さを登る必要があり、高い水圧(静水圧)がかかっています。健常者でも長時間の立位で足がむくんだり、だるくなったりするのはそのためです。足の静脈には一方弁がついており血液が心臓方向にしか流れないような機構が備わっていますが、この弁が破壊され(弁不全)静脈血が足先の方向へ逆流してしまうことでうっ滞が高度となり循環不全を起こします。足首の内側に起こりやすく、うっ滞性皮膚炎(かゆみ、発赤)から潰瘍となることが多いです。

治療 

表在静脈の弁不全など局所的な原因がある場合は、機能不全を起こした血管に手術で血液が流れないようにすることで症状の改善が期待できます。体質による全体的な血管の機能低下が原因である「深部静脈機能不全」の場合は根本的な治療法はありません。弾性ストッキングや弾性包帯といった装具で圧迫治療を行ったり、下肢挙上、生活習慣の工夫などが必要となります。

神経障害性潰瘍

糖尿病など末梢神経を障害する疾患がある方に起こります。自分の体重を一か所で支え続けることで圧力による傷ができることを「褥瘡:じょくそう」といいますが、通常健常者には起こりません。これは健常者の場合無意識で一か所に体重がかかることを避けることができるからです。しかし神経障害のある方は靴擦れや魚の目などができていることに気づかずに同じ場所に負担をかけ続けるため、気づいた時にはひどい潰瘍となっているケースがあります。

治療 
Before
After

その他の疾患

初期診察を行い、程度の軽いものであれば当院のフットケア指導士による処置で対応します。 皮膚炎・白癬は皮膚科へ、陥入爪・タコ・リンパ浮腫などは形成外科へ、外反母趾・痛風・関節炎などは整形外科へ、このようにそれぞれの専門科に対応を依頼することもあります。

患者さんとご家族のみなさんへ

「健康な足元は豊かな生活の基盤」という考え方を掲げ、私たちのフットケア外来は、医師の専門知識に加えて「フットケア指導士」と「弾性ストッキング・圧迫療法コンダクター」がチームを組んでいます。
足の健康は、日常生活の質や活動の自由に大きな影響を与えます。そのため、患者さんだけでなく、ご家族の皆様にも積極的に関与し、足の健康についての理解を深めていただくことを重視しています。

患者さんのご家族の皆様が、足の健康やケアについて正しい知識を持ち、治療やケアに積極的に参加することは、患者さんの回復や日常生活への復帰を支援する上で不可欠です。
さらに、ご家族が理解を深めることで、在宅医療や日常生活におけるフットケアの重要性を認識し、適切なケアを提供することができます。その結果、患者さんの状態を安定させ、健康な足元を保つことができます。

私たちは患者さんとご家族の皆様が、健康で快適な生活を送るためのサポートを心から提供しています。どんな些細な疑問や不安も、お気軽にご相談ください。

外来日程のご案内

診療時間

9:00〜12:00
(受付時間 08:10〜11:00)
13:30〜17:00
(受付時間 12:30〜15:30)

その他、ご質問等がございましたら、以下までご連絡ください。
医療法人 永井病院 代表電話: 059-228-5181

アイコン 住所

〒514-8508
三重県津市西丸之内29-29

アイコン電話番号

代表:059-228-5181(代表)
健診センター直通番号:059-228-5193
FAX:059-223-3222

アイコン 外来受付時間

午前 8:10〜11:00 午後 12:30〜15:30

アイコン 休診日

木曜午後 土日祝

ホームページURL